目次
はじめに
世の中には、お葬式のマナーやその関連に関する本やネット記事が溢れています。筆者も40歳を目前に迎えており、経験も多いわけではなく、一般的に言われていることをまとめたいと思うようになりました。この記事を読んでいただいた方のお役に立てれば幸いです。
身内の危篤のとき
身内、例えば、親の危篤を医師から知らされたら、最期を看取ってほしい人に連絡することを考えます。
危篤は、今にも亡くなりそうな状態です。危篤の連絡は、先方の重荷にもなる可能性もあるし、「なぜ教えてくれなかったと」と恨まれる可能性もあることを認識しておく方がよいかと思います。
危篤を誰に連絡するか?
連絡する側からしたら、できる限り多くの人に知らせたいという想いがあることと思いますが、たくさんの人に連絡するとその対応に忙しくなることもあるでしょうから、近親者以外は、最小限にとどめること方がよいと考えられます。
一般的には、危篤の方の三親等までに連絡するといわれています。
三親等についてですが、例えば、あなたの父親が危篤になっているものとすると、あなたは一親等、あなたのご兄弟も一親等になります。危篤の方の両親(あなたからみると、おじいちゃんとおばあちゃん)も一親等となり、危篤の方のご兄弟は二親等となります。三親等は、危篤の方のおい、めい、ひ孫となります。
血族、姻族という関係だけをもって連絡すると、かえって先方の負担になることも考えられます。また、前述のとおり、ご自分が連絡対応に忙しくなるため、一番最初に連絡する方に連絡係になっていただくこともひとつの案だと思います。
キリスト教では、臨終のときの儀式があるため、教会に連絡をとります。
危篤の連絡方法は?
早朝、昼、夕方、深夜等の時間帯を気にする必要はありません。携帯電話で簡潔に伝えることを考えます。
メール、LINE、SNSなどももちろん有効な連絡方法です。来てくれるかどうかの確認は、相手によっては重荷となるため、慎重に考えるようにしましょう。
【連絡事項】
①自分の名前と続柄
勘違いのないよう、危篤となっている方との続柄と自分のフルネームを伝えます。
②現在の状態
危篤状態にあることを伝えます。
③場所
到着できるよう病院名と部屋番号を伝えます。
④連絡先
自分の携帯番号などを伝えて、連絡してもらえるようにします。
危篤の前に考えること
3点挙げてみます。
ひとつめはエンディングノートを作ってもらうことを考えます。エンディングノートは、いくつか出版されて、Amazonや書店で購入できるものですので、これを利用して、最期に連絡してほしい人を記載してもらうことも考えます。
ふたつめは、死亡後は、金融機関の預貯金が凍結され、入院費用などの必要なお金を家族でもおろせなくなるので、早めに下ろすことも考えます。
みっつめです。心情的に難しいことですが、葬儀内容を事前に家族内で相談しておき、準備したお葬式を行うことも大切です。葬儀社の比較ができ、費用と最も適した葬儀内容を考えることできると思うからです。
臨終後のこと
医師から臨終を宣告された後、看取った方はするべきことがあります。心情的に難しいことと思いますが、個人の冥福を祈るためにするべきことをしていく必要があります。一般的には、以下のような流れがあります。各々の詳細とそれ以降については、別途記事でとりあげたいと思います。
- 臨終を宣告される
- 末期の水
- 清拭・エンゼルケア
- 霊安室に移動
- 死亡したことの連絡
- 退院手続と死亡診断書の受取
- 遺体の搬送
- 遺体の安置と枕飾り